オバサン、浮かれる・・・
前回の話（☞ 【夫が浮気するまで①】捨てられたオバサン）で、
元婚約者に捨てられた話を綴りました。
平穏に順調に進んでいくと思っていた私の人生。
ある日、急に大きい隕石が降ってきて、奈落の底に突き落とされた感じでした。
元婚約者側からすると急な事ではなく、ずっと別れを考えていたのかもしれませんが。
ずっと二人だと思っていたのに、急に一人ぼっちに。
荒野に放たれたオバサン・・・。
周りには牧草も何もありません。乾きに乾いたカラッカラの土のみ・・・。
そんなオバサンに元婚約者が、自分の罪悪感を晴らす為、
「婚活をしろ」としつこく言ってくるようになりました。
元婚約者との復縁をほんの僅かでも信じていた私は、
婚活をする気分にもなれませんでした。
しかし、元婚約者にだんだん腹が立ってきました。
浮気するわ、家を急に追い出すわ、婚活しろと命令してくるわ、の身勝手ぶり・・・・。
アータ、ナニサマ？？（←デヴィ夫人風に読んでください）
腹が立った私は、元婚約者を見返してやる！という気持ちで、
婚活を始めるのでした。
行きついたのは婚活サイト
20代ならまだまだ出会いやチャンスがあると思って心機一転頑張れたと思いますが、
荒野に放たれた時、私はもう30代後半。
婚活市場では、女性は30代に突入した途端、急に需要がガタ落ちするとの事。
それに、同年代はもうほとんど結婚していて、
一緒に婚活できる友人がいませんでした。
20代の時、婚活なんかしていなかった私。
一人で婚活パーティー等、出会いの場に行くのはハードルが高すぎる・・・。
結局、色々探してみた所、婚活サイトというものを見つけ、試しに登録してみました。
婚活サイトって正直、出会い系みたいな危険な感じがしていましたが、
私が登録したサイトは、本当に結婚に前向きな人が登録している印象でした。
婚活サイトで、30代後半のオバサンに奇跡が・・・。
サイトに登録して1ヶ月・・・。
私が言うのもなんですが・・
本当に冴えない人からしか来ないメッセージ。
そりゃ、結婚できんわーって納得の人ばかり。
逆に私も思われていたでしょうけど・・・（笑）
気になる人にこちらからメッセージを送っても何の返信もないし、
これが30代後半独身女の現状か、と諦めかけていました・・・。
そんなある日、奇跡が起こるのです。
なんと、
条件も見た目もいい2歳年下の男性からメッセージが届いたのです！
その男性は、
・官公庁勤務
・2歳年下
・身長180センチ以上
・年収800万以上
・シュッとした顔のイケメン（塩顔と言うのでしょうか・・）
・・・いいでしょ？？
今だから思いますが、
こんな条件のいい人が婚活サイトで婚活してるって、
なんかおかしいし、よっぽど難がある！
もしくは婚活詐欺か！
と疑わねばなりません。
しかし、この時の私は、この男性からメッセージが届いた時点で
超浮かれてました・・・。
元婚約者に捨てられるという悪い事の後には、いい事があるもんだなぁ、
神さまは見てるんだなぁ、
なんて、アホ面して本気で思っていました。
よく考えたら、神様がいるとして、私の行いを見ていたならば、
こんな好条件の人を私の前に派遣するはずがありません・・・。
この男性、メッセージの内容もとても優しく、私が元婚約者に捨てられた話をしたら、
「元婚約者に捨てられたのは、俺と出会うためだよ。」等と
言ってくれたりしました。
今考えると、なんちゅうっ、キザなセリフっっ！！！
きもいし、歯が浮くわいっっ！！！
しかし、その時の私は恋のお熱でボーッとして、
いとも簡単にその男性に恋してしまっていたのです。
浮かれていた私は、日に日にその男性への思いが募り、
まだ会ってもいないのに「好きです」とメールで言ってしまっていました。
恋って盲目ですね・・・。いやぁ、バカだなー私（笑）
そんな男性とついに会う約束をするのです・・・！
へっ？ そんな所で会うの？？？
男性と会う事になったのですが、どこで会うかが決まっていませんでした。
その男性と私は同じ県に住んでいたのですが、
県の北部と南部に住んでいて、距離が少し遠く、
忙しい男性に私の所まで来てもらうのは申し訳がないと思い、
男性の住まいの近くで会いませんかと提案しました。
で、男性の住まいの近くで会える場所といえばどこなのか分からなかった為、
男性に場所を決めてもらう事に。
男性：「じゃぁ、○○ゴルファーズは？」
何それ？喫茶店？？とか思いましたが、そこで会う事にしました。
で、場所を調べてみると・・・。
うん？？ 山奥？？
てか、地図では山のてっぺんにあるんだけど・・・。
コテージ？？ キャンプでもするんけ？？ 一緒に火起こす？？
ファイヤーしちゃう？？
ん？
てか、ゴルファーズって、ゴルフ場？（←気付くの遅っっ！！）
結局そこは、ゴルフの打ちっぱなし場でした。
ゴルフが得意で、打ちっぱなしを手取り足取り一緒にしたいのかな？？
そしてうちっぱなしした後、カフェとか行くのかな？？
これ、・・・デートとかいうやつ？？
って完全に浮かれていました。
しかし、その反面、
山のてっぺんだし、もしものもしで、捨てられたらどうしよう・・・とも思いました。
当時、出会い系サイトで知り合った人が殺されたりというニュースもあったので。
なので、念の為、友人にその男性と会う日時と場所を伝え、
私と暫く連絡がつかなかったら、
山のてっぺんで殺されている可能性があるので、警察に届けて・・・
とお願いしておきました。
＜予告＞ さーて、次回の記事は！
次回、ついに男性と会います。
この男性の最低っぷり・・・。呆れるほどの酷さなんです。
すみません、まだまだ夫まで辿り着けず・・・。
また次回もお付き合いいただけますと幸いです～！！
